古文単語601 / 重要度478位

ずちなし

術無し ・ 形容詞 ・ つらい・悲しい

意味

  1. どうしようもない・手段がない
  2. 困りきっている

覚え方

「術(ずち)」は手段・方法のことで、それが「無し」、つまり打つ手がないという意味。困り果ててなすすべがない気持ちを表す。「じゅつなし」とも読むが、平安の物語では「ずちなし」と読むのが普通。連用形「ずちなう」の形でよく出る。

例文

常にうかがひ来れば、今見つけられなむ」と、術なう思す。
訳: (頭中将は)いつも様子をうかがいに来るので、今に見つけられてしまうだろう」と、どうしようもなくお思いになる。
源氏物語・末摘花

例文は、著作権の切れた古典の本文(ウィキソース所収の翻刻)から引き、字体を新字体に改めました。意味・解説・現代語訳は「こぶんめくり」で書いたものです。誤りに気づいたらお知らせください。

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