臨床検査技師 国家試験の画像問題(心電図・顕微鏡写真)は毎回30問以上。第68〜72回の別冊を数えて考えた勉強のしかた
2026-10-17 ・ @apkderete
臨床検査技師の国家試験には、問題冊子とは別に「別冊」がついてきます。心電図、超音波の画像、染色した標本の顕微鏡写真などが載っていて、問題文に「(別冊No. 3)を別に示す」と書かれた問題は、その写真を見て答えます。
過去問アプリを作るときに、第68回から第72回までの5回分、1,000問をデータに入れました。そのついでに、別冊を使う問題がどれくらいあるのかを数えてみたら、思っていたより多かったので、勉強のしかたと一緒に書いておきます。問題と別冊は厚生労働省が公表しているもので、数はそれをアプリに入れたデータから数えました。
1回に31〜37問、200問の6分の1くらい
問題文に「別冊」と出てくる問題は、第68回が37問、第69回と第70回が31問、第71回と第72回が33問でした。200問のうち、だいたい6分の1です。午前と午後でほぼ半分ずつに分かれていました。
科目で見ると偏りがはっきりしています。いちばん多いのは臨床生理学で、5回で60問。臨床生理学は毎回26問出るので、そのうち11問から14問、半分近くが別冊を見る問題ということになります。次が臨床血液学の31問、病理組織細胞学の30問、臨床微生物学の16問、臨床検査総論の14問、臨床免疫学の12問。反対に、臨床化学と医用工学概論は5回とも0問でした。
何の画像かを問題文の言葉で分けてみると、超音波の画像が21問、骨髄や末梢血の標本が17問、心電図が12問、尿沈渣が11問、Papanicolaou 染色の細胞診が10問、Gram 染色が9問、脳波が8問、H-E 染色が6問、神経伝導検査などの波形が6問、スパイログラムやフローボリューム曲線が5問でした。残りは、特殊染色、カラム凝集像、血小板凝集能の曲線、CT の画像などいろいろです。
問われ方は、「矢印で示すのはどれか」が29問、「所見はどれか」が11問、「染色法はどれか」が5問。写真を見て、それが何かを言えるかどうかを聞く問題が中心です。
勉強のしかた
画像問題で困るのは、文字の問題のように「どこを読めばいいか」がはっきりしないことだと思います。心電図を見ても、どこから見ればいいかが決まっていないと、選択肢を読んでから写真に戻って、なんとなく合っていそうなものを選ぶことになります。
なので、選択肢を見る前に、自分で写真に名前をつけてみるのがいいと思います。心電図なら、肢誘導か12誘導か、リズムは整か、P波はあるか、QRS幅は広いか、ST はどうか。超音波なら、まずどの断面か(傍胸骨長軸像、心尖部長軸像、右肋間走査、心窩部縦走査など、過去問の問題文には断面の名前が書いてあることが多いです)、そのうえで矢印の先は何か。染色標本なら、何染色で、どの臓器か、どの細胞か。言えなかったところが、そのまま覚えることのリストになります。
次に、同じ種類の画像をまとめて解くことです。過去問を回の順に解くと、心電図は1回に2問か3問しか出てこないので、間があいて見方が身につきにくい。5回分の心電図12問、超音波21問を続けて解くと、毎回同じところを見ていることに自分で気づけます。別冊の画像は回ごとのPDFにまとまっているので、印刷するなり画面を並べるなりして、種類ごとに見比べるのがおすすめです。
それから、間違えた画像問題は、問題番号だけでなく画像ごと残しておくことです。文字の問題は問題文を読めば何の問題か思い出せますが、画像問題は画像を見ないと思い出せません。
同じ写真がまた出るかというと、ほとんど出ません。第72回の200問を前の4回と文字の並びで比べたところ、問題文と選択肢がほぼ同じだったのは2問で、そのうち別冊の問題は尿沈渣の結晶の1問(第72回午後9問と第70回午後10問)だけでした。写真そのものを覚えるより、見る順番を身につけるほうが本番で使えます。
合格基準は総得点で決まり、第72回は199点のうち120点以上でした(1問が採点除外になり満点が199点)。科目ごとの足切りはありません。別冊の問題が6分の1あるので、ここを丸ごと捨てると、残りで6割を取るのはかなり苦しくなります。第73回の試験は2027年2月17日(水)です。
出どころ
第73回の試験日は厚生労働省の臨床検査技師国家試験のページ、第72回の合格基準は第72回臨床検査技師国家試験の合格発表から取りました。別冊は、たとえば第72回なら厚生労働省が公表している午前の別冊(PDF)と午後の別冊(PDF)で見られます(どちらも大きなファイルです)。2026年10月17日に開いて確かめました。
別冊の問題の数、科目、画像の種類、問われ方、前の回との比べ方は、厚生労働省が公表した第68〜72回の問題をアプリに入れたデータから、問題文の言葉で数えたものです。1つの問題が2つの種類に入ることもあり、私の入力や数え方に誤りがある可能性もあります。気づいたことがあれば X(@apkderete)で教えてください。
第72回の問題は、正答と解説つきで1問ずつ置いています(このページのものは別冊の問題を除いています)。臨床検査技師 第72回の過去問と解説 / 第73回の日程と合格基準
iPhone の過去問アプリ「ニガテ帳 臨床検査技師」には、別冊の写真や図も画像で入れてあります。