古文単語601 / 重要度21位

おぼろけなり

・ 形容動詞 ・ 程度・強調

意味

  1. 並ひととおりだ・普通だ
  2. (打消を伴い)並ひととおりでない
  3. (単独で)並ひととおりでない

覚え方

本来は「並ひととおりだ」の意味だが、実際には「おぼろけならず」「おぼろけならぬ」と打消を伴って「並ひととおりでない・格別だ」と使う例が多い。打消があるかないかを必ず確かめて訳す。後には打消なしで「格別だ」の意味にも使われた。「おぼろなり(ぼんやり)」とは別語。

例文

など言ひたるは、おぼろけならじと思ふに、なほいみじうめでたきことは、たぐひあらじとおぼえたり。
訳: (白楽天が梨の花を詩に詠んで)〜などと言っているのは、並ひととおりのことではあるまいと思うと、やはりたいそうすばらしい点は比べるものがないだろうと思われた。
枕草子・第三十四段

例文は、著作権の切れた古典の本文(ウィキソース所収の翻刻)から引き、字体を新字体に改めました。意味・解説・現代語訳は「こぶんめくり」で書いたものです。誤りに気づいたらお知らせください。

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