第28回精神保健福祉士国家試験 午前 問19
次の記述のうち,イギリスのスピーナムランド制度の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1救済を求めて都市部に集中する貧民を分散するために,生まれ故郷の教区へ強制的に送還した。
- 2救済を申し込んだ貧民の労働能力の有無をテストするために,労役場を活用した。
- 3労働能力のある貧民が雇用されるまでの間は自宅に待機させ,貧民救済委員会による救済を施した。
- 4最低賃金制度がない状態で,パンの価格と家族の大きさによる基準と賃金との差額を賃金補助したため,賃金の引き下げ圧力を生むとともに,救貧税負担の増大を招いた。
- 5救済を受ける貧民の救済水準は,独立自活している最下層の労働者の生活水準を下回るものとした。
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正答: 4 最低賃金制度がない状態で,パンの価格と家族の大きさによる基準と賃金との差額を賃金補助したため,賃金の引き下げ圧力を生むとともに,救貧税負担の増大を招いた。
正答 4: スピーナムランド制度(1795年)は、パンの価格と家族数から最低生活の基準を定め、賃金がそれに満たない分を救貧税で補った。このため雇用主が賃金を低く抑える傾向を生み、救貧税の負担も膨らんだ。
1 × 貧民を生まれた教区へ送還したのは定住法(1662年)である。
2 × 救済を求める者に労役場(ワークハウス)での労働を課し、本当に困窮しているかを試したのはワークハウス・テスト法(1722年)である。
3 × 労働能力のある貧民を自宅で救済し、仕事を斡旋するまで院外救済を認めたのはギルバート法(1782年)である。
5 × 救済の水準を最下層の自立した労働者の生活水準以下とするのは劣等処遇の原則で、1834年の新救貧法で採用された。
問題文・選択肢・正答は社会福祉振興・試験センターが公表したものです。解説は「ニガテ帳」が独自に書いたもので、社会福祉振興・試験センターによるものではありません。誤りに気づいたらお知らせください。
出典: 社会福祉振興・試験センター 第28回精神保健福祉士国家試験 問題 / 過去問題利用にあたっての留意事項等(社会福祉振興・試験センター)社会福祉の原理と政策のほかの問題
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