第28回精神保健福祉士国家試験 午前 問38
事例を読んで,次のうち,事件当時にAさんに備わっていたか否かが問われる能力として,最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Aさん(15歳)は,口論の末,Bさんを殴ってしまい,Bさんにけがを負わせてしまった。Bさんは,Aさんに対し,治療費を請求することを考えている。
- 1行為能力
- 2事理弁識能力
- 3意思能力
- 4権利能力
- 5責任能力
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正答: 5 責任能力
正答 5: Bさんの治療費の請求は不法行為に基づく損害賠償請求であり、加害者に責任能力(自己の行為の責任を弁識するに足りる知能)がなければ賠償責任を負わない(民法712条)。そのため事件当時のAさんに責任能力があったかが問われる。おおむね12歳前後で備わるとされ、15歳のAさんには通常認められる。
1 × 行為能力は、単独で確定的に有効な法律行為をすることができる能力であり、契約などの場面で問題になる。
2 × 事理弁識能力は、成年後見制度で後見・保佐・補助の区分を判断する基準となる能力である。
3 × 意思能力は、法律行為の結果を判断できる能力で、これを欠く者の法律行為は無効となる。不法行為責任で問われるのは責任能力である。
4 × 権利能力は、権利や義務の主体となることができる資格であり、人は出生によって取得する。
問題文・選択肢・正答は社会福祉振興・試験センターが公表したものです。解説は「ニガテ帳」が独自に書いたもので、社会福祉振興・試験センターによるものではありません。誤りに気づいたらお知らせください。
出典: 社会福祉振興・試験センター 第28回精神保健福祉士国家試験 問題 / 過去問題利用にあたっての留意事項等(社会福祉振興・試験センター)権利擁護を支える法制度のほかの問題
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